なんだこれは

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boidsという集団行動を表すルールと自意識の「天才」

三等兵さんのblogは視点が面白い。
今回はモチベーション談義序章 『エリート』対『天才』という記事だった。


三等兵さんは人間の自意識を「天才」、「エリート」、「普通の人」に分類した。自分と社会へとの距離感とセットであろうとも。

『普通の人』というのは、自分と周囲の世界が「異なって」いた場合には、自分を周囲の世界に合わせようと必死で歩み寄る。異なっているということは浮いているということであって、それは石を投げられる可能性の高い危険な兆候と読み取るからだ。

一方、『エリート』というのは、自分と周囲の差を埋めるために、周囲の世界を変えようとする。自分は正しく、周囲は間違っている。だから、俺様の言葉を聞いて従って、俺様について来いと訴える。

そんでもって、『天才』というのは、自分と周囲が違っていることを意識しても、諦めを持って「まあそういうもんだよね」と受け入れてしまう自意識のスタイル。この場合、自分と他人の差異をそのままに放置して黙殺か愛想笑いする。

モチベーション談義序章 『エリート』対『天才』

この記事だけだったら、いつもの様に三等兵さんは面白いことを書くなで終わっているのですけど、hiraxさんの「鳥の群れ」と「資本主義」という記事を読んでしまう。

投機とか経済というキーワードを聞くと、なぜかBoidsを思い出す。Boidsとは鳥の群れの動きを模すモデルだ。Boidsを眺めていると、その動きは鳥の集団に限らず、まるで人々の・群衆の動きを模すモデルにも見えてくる。

「鳥の群れ」と「資本主義」

ということは、上の「天才」、「エリート」、「普通の人」という自意識はBoidsというルール/アルゴリズムで表現できちゃうのでは?と思ってしまうのですね。でBoidsを調べてみました。

http://members.jcom.home.ne.jp/ibot/boid.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%89_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%94%9F%E5%91%BD)

によると、Boidsルール/アルゴリズムはこうなるようです。

分離(Separation)

boidsが他のboidsとぶつからないように距離をとる。

整列(Alignment)

boidsが他のboidsと概ね同じ方向に飛ぶように速度と方向を合わせる。

結合(Cohesion)

boidsが他のboidsが集まっている群れの中心方向へ向かうように方向を変える。

慣性 

boidsが一定の速度(方向と速さ)を保って移動する。

であるようですね。

ということは集団から離れて移動している、主に慣性のみ従っているのが「天才」のようですね。で、天才が結合ルールに従って方向を変える。変節という奴でしょうか。