アベノミクスは株式会社の理解が根本的にずれているとしか思えない。

株式会社の社員とは法的には株主のことであって従業員のことではない。株式会社は基本的には株主の利益を優先する。株主のために存在するからである。
株式会社が利益をあげた場合は、社員=株主に利益を還元するのが基本であって、従業員の給料をあげるかどうかはその会社次第である。

よって、企業の法人税を下げて、企業の利益が増えても、従業員の給与があがるとはいえない。設備投資にまわすかもしれないし、株主に還元するかもしれない。これは個々の企業が決めることであって、政府が個々の企業に命令するようなことではない。

だから、消費が増えるとはいえない。