ふつーの人でも Windows XP から Linux に移行できるということ
ふつーのひとでも、つまり専門家や開発者でなくても、Linux は利用できるようになります。
その事例を紹介します。
*基本情報 | *説明 |
fu7mu4 | Linux は CUIでもいろいろ操作できるレベル |
母 | 初心者で Windows もほとんど使ったことがなかった |
ネットブック | WinXP / dynabook ux23 2009年発売 |
この0段階から3段階までは 4 年もかかっている。もちろん各項目が一年というわけではないです。
0段階 いずれ使えなくなる環境を用意
Windows XPのネットブックを用意した。この環境は当時としては妥当なものだったが、いずれ WindowsXP はサポートが終了することははっきりとわかっていた。
サポート終了後にネットブックは確実に VistaやWindow7,8などのWindows XP以降のOSが求めるスペックにはほど遠いと予測できていた。
だからいずれ使えなくなるものとして環境を整備していくことにした。
このネットブックを主に使うのは、初心者の母。その母が利用するのは、インターネットの閲覧、メール、文書作成と閲覧だった。
移行を見越して次のフリーソフトをインストールしておいた。
インターネットブラウザ | Firefox |
メール | Thunderbird |
メールプロバイダ | Gmail |
文書作成 | LibreOffice |
1段階 この環境に慣れさせる
初心者の母にこの環境に慣れてもらった。
初心者なので学習することはいろいろあったが、IE,Outlook,MS Officeでも同様にいろいろあったと思うので、特に問題はないといえよう。
2段階 快適になったころにこの環境が使えなくなることを宣伝する
初心者の母が自分ひとりで利用できるようになったころから少しずつWindowsXPが使えなくなることを喧伝しておいた。
どうして使えなくなるのかを説明しておくことはすごく重要。
突然変えるというと不安になるから、心の準備ができるようにしておくのだ。
そしてこの環境を変更するにあたってオプションを示しておく
1. Linux に移行する 無料コース(PC買い替えなし)
2. Windows 7に移行する 有料コース(PC買い替えなし)
基本的におかねがかからない方を選ぶはずである。
しかも、Linuxでも同じソフトが使えるから基本的に同じであることも説明しておく。
3段階 PCにLinuxをインストールしてしまう
まず、必要なファイルをバックアップしたあと、もう後戻りができないように、上書きインストールしてしまう。
それから がしがしと Linux 環境を構築していく。
いろいろあったが、ネットブックの貧相な環境でも動作する Vine Linux に基本的に利用するソフトがインストールできた。
それから基本的に同じように動作できることを示していく。
おわりに
基本的にどうしたらできるかがわからないのが不安なのであって、それなりに利用できる人がサポートすればそれなりに利用できるようになるものである。
今回の移行によって、ネットブックでの動作が快適になったということもあって初心者の母も文句はないようだ。