なんだこれは

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QBが忍野だったら?

魔法少女まどか☆マギカがおもしろいので、QBをアロハに変えてみた。

QBはにやついた顔で——言った。
「君の望みはなんだい?」
「みんなが、みんなが幸せになりますように。」
わたしは口にする。
心からの望みを。
「誰も不幸になりませんように。」
「できるわけないじゃん、そんなの」
馬鹿じゃないのとQBは肩をすくめた。
「都合がいいにも程がある。そんなの小学生が道徳の時間にやる作文のテーマだよ」
現実的じゃないわと、ほむらもいう。
「QB—でも」
「ただし」
ほむらちゃん、あけみちゃん、きょうすけくん、そして私を見渡して——QBはいう
「まどか、君だけが不幸になる方法はある」
その言葉に愕然とする私たちに、QBは滔々と語った。
「つまり、今回のことで生じる不幸をまどか一人が背負うって話さ。それでもいいんならそういう方法はある」
「…え……」
「具体的には…そうだね、まどかには、『ほむらちゃん、あけみちゃんたち魔法少女を元に戻した後、「魔女」と「魔女の使い魔」とそれに「魔法少女」がいなくなる』ように望んでもらおう。「魔法少女」は——ほむらちゃんときょうすけ君、君たちの言う通り——魔法少女は望みに絶望したときに、——グリーフシードが真っ暗になっちゃったときに——魔女になるんだよ。だから、魔法少女は、魔女を消すときには消えてもらわないとだめなんだよ。これで、ほむらちゃん、あけみちゃん、それに君たちのおかあさん、おとうさん、君たちの友達、み〜んなが「魔女」からダメージを受けることはなくなるんだよ?」
そしてもちろん、とQBは続けた。
「もちろん、まどか、君だけは願い事を叶えるために魔法少女にならなくてはならないんだ。最後の魔法少女となったまどかには、もう魔女はいない。魔女になる可能性のある魔法少女はまどか、君だけになるんだ。そしてまどかの魔力、グリーフシードはもう、回復しない。だって魔女はもういないんだからね。だからまどか、君は残りの一生を魔法の使えない魔法少女に捧げなければならない。何があってもね。まどかが、もし魔女になった場合は、それは仕方がない。誰かに魔法少女になってもらって退治するしかないよね。あとは、そう、魔法少女じゃなくなった彼女達とはテレパシーもできないし、僕のこともみえなくなっちゃうんだけどね。」
こんなときでもQBは笑っていた。
「もちろんまどか、これは君の願いなんだから、しっかり考えてね。」

そして私は決断をした。



後日談というか今回のオチ

QBの口車に乗ったまどか、魔法少女まどかはいなくなった。「魔法少女がいなくなる」の条件に『魔法少女』まどかも引っかかってきえちゃったのだ。それは誰にも気がつかれることがなかった。もう魔法少女でない、元魔法少女のほむら、あけみには手の打ちようがなかったのである。

「そんなの酷すぎるよ!」