読めばわかるというのは読めるという前提条件が大事ではないか
文芸部のメンバと話し合ったが、ミステリを普段読まないひとに勧めた場合、喜ばれないのはこういうことではあるまいか
ミステリー愛好家は、ミステリーをミステリー的な読み方(ここではミステリ読みと命名)をして、ミステリを読み解く。つまり、この人が犯人だろうか?どういうトリックか?とかまあ、そういう読み方をする。つまり謎の解明というストーリー上にない盛り上がりを体験すると思う。ストーリー上の盛り上がりに加えて謎がどうなったかという盛り上がりを経験するはず。
そうだよね?
そのとおり
だが、ミステリ読みのわからない、ミステリを読まない人がミステリを読むとどうか?その場合、タンタンとストーリを追う。そうすると、謎を考えたりする盛り上がりがない。ウラ読みをしない。そういう読み方をする。そうすると読後感が平板に感じるのではないか。
面白さは読めばわかるはずだと、そう考えてしまう。そう、そのとおり。読めばわかる。だが前提である読みができているのだろうか?読み方がわからないのではないか?そこについて、マニアックな人はうっかり忘れてしまう。
初心者にはお勧めできないかもしれないと注意しなければな。