ときには恋物語の話をしようか
恋という字は変に似ている。
旧字では戀と書く。
糸、言、糸と書いて、一息つくここで、気が緩んでしまい、ついつい心を間違えてしまうのは仕方がないのかもしれない。これは糸繰りを表し、全体で乱れるこころ、恋を表すらしい。
この本について、ブロガーは皆、ウソばかりかいている。*1
まったくAmazonや読者感想サイトの連携の努力には恐れ入る。
これは未読の読者のためなのだ、と言わんばかりである。それとも講談社サイドから圧力でもあったのだろうかと邪推してしまう程だ。
しかし、こんな個人の日記には誰も目をつけていないはずだし、こんな空気の読み合いは大嫌いだ。何も考えずに、全部書いてしまおうと思う。
なに、ここまで読んでしまったんだから、もう、お前らはこの先を読まずにはおれないだろう。戦場ヶ原ひたぎの恋の話を。さあ、本屋に買いにいけ。それができないならコレを最後まで読んでしまえ。
何、一字一句書くわけじゃないし、法的にはなんの問題もないはずだ。
最悪、炎上してしまうかもしれない。そのときはそのときで、このblogの更新をやめ、ひっそりと皆の炎上書き込みっぷりをながめさせていただこう。それは、まあ、長くはてなダイアリーを続けてきたがしかたがないと思う。
それでは、恋物語のすべてをばらしてならべてさらしてやるよ。*2
あらすじ
恋物語の後ろには、もう、ネタバレ級の惹句が書いてあるのだ。そこから始めよう。
片思いをずっと続けられたらーー
それは両思いよりも幸せだと思わない?阿良々木暦を守るため、神様と命の取引をした少女・戦場ヶ原ひたぎ。
約束の命日が迫る冬休み
彼女が選んだのは、真っ黒で、最悪の手段だった……。<物語>はその重圧に軋み、捩れ、悲鳴を上げるーー
そう、真っ黒で最悪の手段とは、あの、第一話ひたぎクラブのおもいしカニ、だった。最終話でシリーズの最初の話から伏線を引き戻すという、小憎たらしい小説なのだ。
蛇神と化した千石撫子の期限が迫り、戦場ヶ原は阿良々木暦から隠れて、忍野メメを探す間に重いしカニに再びであってしまう。千石撫子にもう一度お願いする、「あなたが苦しんだのは恋に迷ったからだよね。阿良々木暦と私の記憶を差し上げますから、どうぞお許しください」
暦自身は全く知らずに、忍野忍と共に戦いを挑むが、蛇毒に犯される。その毒を忍野忍が引き受ける形をとって忍野忍は消えてしまう。そのとき立ち上がるのはホワイト/ブラック羽川と貝木泥舟。千石撫子を騙して彼女の記憶を奪いさることに。
語り手
今回の話は、読者の期待を裏切って、今までのような一人称視点ではない。
正確にはこの話が終った時点での回想の形をとっており、大きく3章に別れており、戦場ヶ原、羽川翼、戦場ヶ原になる。章の合間合間に現時点での千石撫子の陽気な日常シーンがあまりにも痛々しい。