なんだこれは

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許されざる、孤独な戦いの話

許されない状況でどのように立ち向かうのか、過ちを犯してしまった一人の男の闘いの物語です。タイトルは「ロンリー・コンバット!

感想は下

いや、ぶっちゃけ、ロリコンです。いや紳士ですよ。

ロンリー・コンバット!

ロリコンを患ったので、塾講師に」なった主人公の伏見イナリは女子中学生の九重都に出会った。はい、3アウト!!という素晴らしいストーリーです。伏見の紳士さがたまりません。

どのくらい紳士かっていうと、そうですね、ルパン三世くらい紳士ですよ!

そして、ロリコンとしての恋愛に真摯に向かい合うのです。許されない恋に、どのように世間に向かい合うべきか、を問い続けるのです。たぶんここまで問い続け、結論がだせるのは、彼が本物だからでしょうね。本物の紳士だからです。夢を見るのはいいが現実に行ってはいけない*1という線引きが素晴らしいです。

読後感がヒドイです。でも、許されない。そう許されない。どうやっても詰んでいる。これお話でよかった、そう思えるような生易しい話ではありません。文章がよくできているので、軽度のロリコンであっても、いつの間にか主人公に感情移入してしまい、うちのめされたり、もやもやしたりします。これでよかったのか、なんとかならなかったのかと。そういう話です。

おまけ

コレを都視点でみれば、女の子の成長物語/家族の物語として読めるわけですけど、どう考えても、都は不満で爆発手前になりますね。成長期に加えて、親の過干渉で。そういう意味では伏見でなくても、なんらかのきっかけが必要だったのでしょうね。男子中学生に彼女が満たせるとはとうてい思えません。彼女の人生にはやはり伏見に出会うことが必要だったのでしょう。

*1:YES Lolita, No touch !