通勤しているときに、白髪まじりのおばあさんが結構大きな声で電話しているみたいだった。結構大きな声だったので最初はうるさいなぁと思っていた。
あんまり大きな声だったので、話が聞こえてきた。内容がえっという内容だったので思わず聴いてしまった。
足下にビニール袋を二つ置いたおばあさんは通勤電車で、こんなことを言っていた。
みぃんなころしてしまうだでよ。わしには力が無いだ。でも人にいえば、みぃんなやってくれるだでよ。おまえがあれをやめてくれなかったら、しなきゃいけないんだでよ。
他にも、こんなことを繰り返して言っていました。
裏の工場に昨日、硫酸をいっぱい運んだでよ。なんでだかわかるか、なんでだかわかるか。ジュースに混ぜてみぃんなころしてしまうだでよ。
内容が荒唐無稽すぎる......
そして、その老婆はある駅でおりた。そのとき老婆をみてしまった。その手には携帯電話がなかったのでした。