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降臨賞が募集されていた件

【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。

条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。

http://q.hatena.ne.jp/1231366704


空から女の子が降ってくる。毎日のように。そこかしこに。まるで雨か雪のように。いろいろな女の子が。大きさは身長10~15cmくらい。空から降ってきた彼女らは妖精と言えるかもしれない。僕には昔から見えていた。降ってきた彼女らは地面についた後、雪が溶けるように消えてしまう。降っては消え、降っては消えする。他の人には見えていないことは理解している。それは幼稚園に入る頃だ。家族と親友にだけ告白したことがある。それ以来誰にも言っていない。誰にも理解されないからだ。

特にこの現象に名前をつけていない。lambda抽象、あるいは無名関数のように空から女の子が降ってくる現象と呼べばいいかもしれないが、特に名付ける必要を感じたことはない。僕にだけの現象で誰にも話さないから、名前が必要がないのだ。

こうして書いている間にも、彼女らが囁いたりする。耳元で。「何書いてるの?」「あっちにカツラ、ばればれの人いたよ。」「新作のドーナッツってどんな味なの?」などなど。「らんぶだって何?」ラムダだよ。同じ個性や記憶をもった女の子が降りてくることはないようだ。だから、会話には半分しか意味は無い。

彼女らは耳元に降りてきたときに話しかけてきたりする。テストの時など、屋根があることを恨めしく思った。彼女らは上から降りてきて、屋根に着地して消えてしまうのだろうか、それとも屋根をあるいたり、たむろしているんだろうか。そもそも、どうして降ってくるんだろう。どうして消えるんだろう。どうして僕だけなんだろう。

今日も空から彼女らは降ってくる。
どうして僕だけなんだ?「そんなこと気にしてないで、パン屋の角にいる女の子でも口説きに行ったら?」こういって彼女は消える。満天の空に舞う女の子たち、彼女らはどこからくるんだろう?

「lambda抽象」に若干反応。残念ながら典型的な降臨派投げっぱなし目スーパー系であり特に印象的ではなかった。

http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20090116/p1